ワンクリック詐欺をご存知でしょうか?
イメージとしてはパソコン、スマートフォンなどのインターネットなどで、興味のひきそうなサイトを検索しているうちに、気がついたら一方的に契約成立を宣言され多額の入会金の請求をされてしまう詐欺の事です。主にアダルトサイトや、グロテスクな画像がアップされているような特殊なサイトでひっかかってしまう方が多いようです。
結論から言いますと、無視してください。「契約が成立しました。入会金を振り込んでください。」「早急に支払わない場合は弁護士を通して法的処置をとります。」
などの脅し文句には、完全に無視して構いません。マウスを一度クリックしたくらいで法的な効力が発生して契約が成立することなど、ほぼありません。
しかし騙す犯罪者側の手口は、日々巧妙になっています。そこで特に気をつけたいのが、“急かす”というキーワードです。ワンクリック詐欺の被害者に考える時間を与えぬよう、冷静な判断能力を奪うために、とにかく急かすのです。「今すぐ」「早急に」「今日支払えば半額で済みます」などと支払いを急がせるのです。
これらの手口はオレオレ詐欺にも同様の事がいえます。
ここで大事なことは冷静になることです。まずは、“考える時間”を作ってください。2、3時間支払いを先延ばししたくらいで、状況が大幅に悪化する事はありません。それよりも一息ついて冷静になってください。その方がはるかに状況が好転する可能性が高くなります。冷静になったところで下記の方法を試してみてください。
あなたが現在ワンクリック詐欺にひっかかる寸前かどうかの判断の目安になります。
・ 自分の現在の状況をインターネットで検索してみる。(検索ワード:サイト名+詐欺 など)
・ 詐欺の請求業者の電話番号が画面に表示されていたら、やはり検索してみる。
・ 消費者センターや警察、法律の専門家に相談する。
ワンクリック詐欺の大半は上記の方法で防ぐ事ができるはずです。もう一度繰り返しますが、ワンクリック詐欺の請求画面を開いてしまっても絶対に慌てず、冷静になってください。あなたが冷静になった時点で、詐欺は9割方未遂に終わるのです。
そして、相手に連絡をしないということも大切です。あなたの連絡先、メールアドレスや電話番号などが相手に知られてしまうからです。不安になり、確認をしたくなる気持ちはわかりますが、コンタクトを取らないというのも、被害に合わない対策となります。身内には相談しづらいことが多いのも、この詐欺の特徴かと思います。
そこで登場するのが、消費者センターや警察、法律の専門家です。ワンクリック詐欺の被害に合うと、残るのは後悔だけです。被害に合わないためにも、「時間を置いて冷静になり調べる」「一人で悩まず誰かに相談する」ことが大切です。あなたの大切なお金を守り、平穏な日常を送りましょう。